大相撲の野球賭博事件で胴元として警視庁に逮捕された元幕下力士が、賭博客の元大関琴光喜関(34)=解雇=に送った携帯電話のメールの中に、賭けの対象とみられる取組として元琴光喜自身の取組が含まれていたことが関係者への取材でわかった。実際に賭けをしていたか明らかでないが、自分の取組も賭けの対象にしていた疑いがある。ただし、発覚した八百長疑惑との関連は出ていないという。
関係者によると、メールは、野球賭博の胴元として警視庁が賭博開帳図利幇助(とりほうじょ)容疑で逮捕した元幕下力士山本俊作容疑者(35)から元琴光喜に送られたものの中にあった。九州場所初日の2007年11月11日の日付。「五番勝負」などと書かれ、初日の幕内の五つの取組が並び、一つが当時大関の元琴光喜の取組だった。メールにはハンディを示す記載もあったという。五つの取組全体で東西どちらの勝ち星が多いかを賭けるやり方だったとみられる。
元琴光喜の取組は最後の5番目で、「東」の元琴光喜が「西」の小結に押し倒しで敗れた。五つの取組全体でみると「西」の5勝となる。
捜査関係者によると、山本容疑者は06年ごろ、指定暴力団山口組弘道会系組長(09年8月死亡)に誘われ、野球賭博の胴元を始めた。野球賭博の客には、元琴光喜や元大嶽親方=解雇=ら10人以上がいたとみられる。元琴光喜は1回につき1万~5万円の賭け金を支払っていたとされる。
警視庁は昨年7月、野球賭博への関与を認めた親方や力士らの関係先を一斉に捜索し、携帯電話を押収し、消えていたメールを復元した。その結果、野球賭博にかかわるメールのほか、山本容疑者が取組も賭けの対象に力士らから賭け金を集めていた疑いが判明。警視庁は、相撲賭博についても立件の可否を慎重に検討している。
角界の賭博問題は、元琴光喜に対する恐喝事件を契機に表面化。元琴光喜は、野球賭博への関与を理由に昨年7月、日本相撲協会から解雇された。
山本容疑者は、09年4~5月のプロ野球公式戦を対象にした賭けで胴元の元力士にハンディを送ったとして、1月26日に警視庁に逮捕された。
2011年2月4日15時1分 asahi.com
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デーモン閣下 NHK中継で琴光喜復帰熱望
「大相撲初場所2日目」(10日、両国国技館)
NHK生中継で仰天提言。ゲスト出演した、好角家(こうかくか)でアーティストのデーモン閣下が、中継中のコーナーで来年の初場所で期待する「夢番付」を発表。昨年、野球賭博への関与で解雇された元琴光喜の田宮啓司氏(34)の復帰を熱望。入門当初の琴田宮のしこ名を書き込む一幕があった。土俵では横綱白鵬が先場所、優勝決定戦で退けた豊ノ島に快勝した。
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デーモン閣下が取り出した幕内上位の夢番付は、東前頭筆頭が空白になっていた。手元のカードにマジックを走らせると、隣に座る音羽山親方(元大関貴ノ浪)が苦笑いした。閣下はカードを番付にはりつけ、「琴田宮!誰それ!」と自分に突っ込みを入れた。
公共放送の相撲生中継で、解雇された人物の復帰を求める意見が放送された前代未聞の瞬間だった。琴田宮の名を入れることを聞かされたNHKは当初「それは用意できません」と反対したという。閣下が「じゃあ、デーモンを出す意味がない!!」と突っぱね、閣下が放送中に琴田宮と書き入れる形でまとまった。
あくまで「夢番付で私見」と前置きした上で、閣下は「琴光喜には反省した上で、夏か秋に十両の下あたりから復帰してもらいたい。どうやって立ち直るのかを見てみたい。そういう思いもあった」と復帰を切望。「賛否両論があることも分かっている」と覚悟した上での“番付編成”だったことも明かした。
司会のアナウンサーは「次に行きましょう」と、さっさと進行するしかなかった。名誉横綱として魁皇を挙げるなど、奇抜なアイデアを披露した閣下。外部委員などの形で協会再生への協力に「参加して意味のあるものだったら」と前向きだったが、「まあ、悪魔なので。フハハハハ」と、高笑いで締めくくった。
2011年1月16日 デイリースポーツWEB
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NHKは琴光喜が相撲賭博に関与してた可能性があることを
1月10日時点で知っていたんじゃないのか?
閣下は知らなかったから、今、アルバム制作にかこつけて
相撲関係のコメントを断り続けているのでは。
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