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2010年2月の2件の記事

2010/02/07

追跡!A to Z「朝青龍 引退の舞台裏~”強さ”と”品格”のはざまで~」

2010.2.6(土) NHK総合 22時~22時45分 O.A.

ゲスト:勝昭、やくみつる

■番組内容メモ
・引退発表直前の理事会、
 7票/12票で「引退勧告に応じなければ解雇」と決定。

・理事会決定を受けて千代の富士、友綱、二所ノ関の3親方が
 別室のドルジに引退を説得→ドルジが受け入れる。

・今回の処分の感想
 「今度ばかりは(処分も仕方ない)」(勝昭)
 「(内容的にも時期的にも)ギリギリの判断」(やく)

・引退会見直後の車内
 「日本は民主主義だと思っていたけど、社会主義だね」(ドルジ)

・「『朝青龍大嫌い、でも強いな』(とみんなから思われる。)
 これがいいな」(ドルジ)

・ドルジの数々の記録について
 「間違った高み」(やく)

・ドルジは「品格」について床寿にしつこく質問した。
 「どこからが品とか品格とか、それは俺にもわからん」(床寿)

・品格とは何かを問われて
 「わからない。他人が判断するもの」(勝昭)
 「わからない」(やく)

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以下オイラの感想。

・協会は理事会の反対票5人の氏名と反対理由・意見、
 議事録を公開すべき。
・客観的な数字である記録に対して「間違った高み」とは何事か。
 支離滅裂なやくみつる。氏がバッシングされる理由がわかった。
・「品格」という誰も定義できない観念を前提に、
 大相撲の国際化を進めようとする協会は狂ってる。
 そもそも協会は、新渡戸が武士道を伝えたように、
 大相撲における「品格」を外国に向けて伝え理解してもらう努力を
 しているのか? 日本国内ですら理解されていないのに。

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追記1

・品格とは何かを問われて
 「世間の常識みたいなもんを守ればいんだよ、と師匠に言われた」(勝昭)

 「協会の常識は世間の非常識」とよく言われるわけだが(爆)。
 協会の常識にメチャ逆らったドルジは、世間的には至極常識的であると
 言える・・・ってコリャ滑稽さんの論法だw

・ドルジを横綱に推挙した横審委員は全員辞任すべき。
 まだ居座ってる「品格自慢」の輩はいるのかどうか。
 ドルジ引退前に辞任した内館女史は筋を通したと言える。

・今回の大スキャンダルにもかかわらず居座り続ける協会執行部の
 「品格」を疑う。理事長及び副理事長は全員辞職すべき。
 宇野首相だって就任3日目でスキャンダル発覚、就任69日で
 退陣したんだからなんも遠慮することは無い。今すぐ辞めろ。 

 特に武蔵川。就任直後にグダグダやってた「立ち合いの手つき」問題
 はどうなったんだ? ウヤムヤにしやがって。
 NHKで昔の映像を観る機会が各段に増えたが、北の富士や貴ノ花の
 時代は全然手ついてないぞ(ショルダータックル状態)。

・ゲストにやくと勝昭を呼び、品格についてしどろもどろの回答を引き出したことは
 NHK側に協会批判の意図があったと思われる。
 ぜひ年間30億円と言われる協会への放映権料を大幅減額して
 改革の後押しをしてほしい。

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追記2
・「理事会で処分として集約された案は出場停止5場所か解雇の
 二つだった」(2/5朝日新聞朝刊)

・2/5朝刊で「品格とは何か」を明らかにもせず私怨をダラダラ書き連ね、
 朝青龍のみに全責任があるかのような記事で世論をミスリードしよう
 とした朝日新聞記者・広部憲太郎。許さんぞ。
 ※「広部憲太郎」でググると面白いですよ

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追記3
「結局、相撲協会の体質に問題がある。横綱にあるまじき振る舞いを
 見ぬふりしてきた協会に責任がある」
「ドル箱に手をつけられなかった協会のコマーシャリズムというか、
 拝金主義というか。自業自得だ」
「相撲が国技であり文化であるなら、その様式を守らない人間は
 破壊する人間」
「外国人を受け入れるのは結構だが、文化を理解できずに、
 ただ強いというだけで文化の様式を壊すなら、さっさと辞めて
 もらった方がいい」

以上、石原慎太郎都知事(2/6朝日新聞朝刊東京版)。

すっかり耄碌した都知事だが歯切れはいい。
攘夷主義の立場で文化・様式持ち出されたら反論しようがない。
それはそれで筋が通っている。
文化・様式の不文律で処罰するわけだから
「角界は私刑公認のムラ社会」ということを都知事は言っている訳だ。
そういう体質が時津風事件を引き起こしたのを
都知事はすっかり忘れてるようだw
協会幹部と同じくらい腐った思想。
やたら「横綱」にこだわっているが平幕なら許されるのか。
やっぱり耄碌しているようだ・・・

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追記4
米国人の10人に4人はダーウィンの進化論を否定してるそうだ。
間違った宗教教育と無知の賜物。狂気を通しこして滑稽である。

相撲の「品格」主義者たちに、彼らと同じ臭いを感じる。
そこに合理性は存在しない。
ちなみに日本人の「進化論」支持率は8割らしい。
大方の日本人が角界にウンザリするのも頷ける。

協会の言う「改革」とは、力士国際化の現状に見合う
合理的なシステムを導入することではなかったのか。
ゴリゴリの思想信条様式論をかざして、臭いものに蓋をするのが
協会の言う「改革」か。それは改革でなく「反動」だ。

---
追記5
「いまや幕内の4割は外国出身。大相撲は外国人に頼らざるをえない
 のが実情だ。彼らに相撲の伝統を担ってもらうには、日本人でも
 説明するのが難しい『品格』という言葉を押しつけるのではなく、
 その内実を詳細に具体的に語り聞かせることが不可欠だろう。

 様式や約束事には本来、深い意味がある。伝統の継承とは、
 それを掘り下げて理解したうえで身につけることだ。
 形をなぞることではない」
 (2/9朝日新聞社説)

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追記6
相撲協会が文部科学大臣に提出した「朝青龍問題中間報告」
(2/17朝日新聞朝刊、抜粋)

■引退勧告の理由
「場所中にもかかわらず深夜まで飲食し、騒ぎを起こしたのは
 横綱としてふさわしくない言動だった」
「過去に不祥事が何度も繰り返されていたのに、一向に改まる
 兆候がみられない」


■暴行の有無
「車中で被害者ともめ事になった。それ以上のことは酔っていて
 覚えていない」(朝青龍)
「暴力を振るった覚えはない。ちょっと手が当たったかもしれないが、
 酔っていて覚えていない」(朝青龍)


■被害者男性について
「すでに示談書が交わされたため接触できていない」


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追記7
「品格の問題とは洗練された世間体のことであり、世間体とは要するに
 印象の問題だ。印象に基づくバッシングは倫理の問題を曖昧にする。
 だから、日本の相撲界への同化を拒否した朝青龍が『横綱の品格』を
 常に問われたのと同列に、『自分流』を貫こうとした国母選手の服装と
 態度が悪として叩かれる。印象だけが重要だから『(態度は)人並み
 であれ、ただし(成績では)突出せよ』などと無茶なことが平気で言える。
 
 世間は人を罰しない。世間がするのは『気が済む』まで『恥をかか
 せる』ことだけだ
。家族ぐるみで恥をかかされた人間は『反省したふり』
 はしても、本当に反省することは決してない。こんな当然のことを
 世間=マスコミは忘れたがる」
 (3/7朝日新聞朝刊、斎藤環=精神科医)

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追記8
「歴史的に見れば、現代の大相撲は興行としての面が先行し、その魅力を
 増すために宗教的要素を取り入れていったことが分かっている。
 『横綱』の起源は18世紀末、代々行司を務めてきた吉田司家が相撲人気
 のてこ入れを目指して考案し、徳川将軍の上覧相撲で公認されたとされる。
 大関を上回る地位として明文化されたのは1909年のことだ。

 大相撲が『国技』とされたのも、同じ年に落成した相撲の常設館を『国技館』
 と名づけたことがきっかけで、具体的な根拠はない

「朝青龍が起こしたとされる暴行事件は許されないことだが、この100年
 ほどの歴史的な産物である『国技』『横綱の品格』を無自覚に絶対視
 する一部の識者やメディア
の姿勢もまた、望ましいとは思えない」

「(投げを応用した多方向的な相撲を展開するモンゴル人力士など)
 技術面で優位に立つ外国人力士に対し、日本人の力士や指導者たちは
 十分に対応できていない。『大相撲は日本の神事だ』という思い込みが、
 外国人力士に学ぶ姿勢を阻んでいるのではないか」
 (3/11朝日新聞朝刊、バー・ボルドー=中国内モンゴル自治区出身。
  スポーツ人類学者・東京外大非常勤講師)

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追記9
「『品格』の概念は難しいが、西洋の『ノブレス・オブリージュ』同様、
 『高い地位にある者は、相応の義務を果たさないといけない』
 ということだ」
 (3/31朝日新聞朝刊、永田篤史記者)

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追記10
「小さいころから相撲一筋。社会常識と無縁の閉ざされた世界で生きて、
 善悪の判断ができない。親方が(賭博を)やる部屋では、弟子がまねる。
 賭博は、食う、寝る、けいこするのと同じ、日常の営みなんだ」
 (7/1 朝日新聞朝刊、関東の組織関係者)

「国技だの相撲道だのと気負っても、しょせんは見せ物興行。
 長年、お互いにいい目を見てきた『良き伝統』は大事にしなくては」
 (7/1 朝日新聞朝刊、関東の元組長)


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2010/02/04

朝青龍電撃引退と「D大相撲」の行方

オイラの大好きな朝青龍が
引退を発表しました(つд`)


■朝青龍、引退を表明 高砂親方が協会に引退届提出 
2010年2月4日15時29分

大相撲の横綱朝青龍関(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル・ウランバートル市出身、高砂部屋=が泥酔して知人男性に暴行したとされる問題で、朝青龍関は4日、日本相撲協会の理事会から事情聴取を受けた後、「引退しました。お世話になりました」と話し、引退を表明した。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は協会に引退届を提出した。横綱が不祥事をきっかけに現役を退くのは、1949年に休場中に野球観戦をした前田山や、87年12月に失跡騒ぎを起こした双羽黒の例がある。
(asahi.com)


土俵外のことはどうでもよく、
※これはこれで面白いんですがw 
 →(朝青龍問題というのは、ホントに日本人のレベルの低さを明示するなぁと思う(滑稽本) )

やんちゃで、駆け引きが凄くて、技術的にも抜群で、圧倒的に強い
ドルジの相撲がただただ好きだったオイラ的には大ショック。
ドルジのいない本場所なんて、
コーヒーのないクリープのようなもんです(´・ω・`)

ドルジは2003年1月場所後に横綱昇進。
貴乃花引退(2003年1月場所後)、武蔵丸引退(2003年11月場所後)を経て
白鵬が2007年5月場所後に横綱昇進するまで、
4年あまり一人で横綱を務めました。
その取り口とキャラで一般大衆にまで大相撲人気を拡げ、
大相撲から遠ざかっていたオールドファンをも回帰させた功績は
果てしなく大きいです。
オイラもドルジのおかげで10数年ぶりに大相撲を再び観るようになったクチです。

白鵬が横綱になった最初の場所、2007年7月場所に始まったのが
本ブログの「かんたん大相撲ゲーム ドリーム大相撲(D大相撲)」です。

隔月開催の「D大相撲」は多数の濃ゆい大相撲マニア(笑)にご参加いただき
とても楽しく、勉強になりました。なんというかクールでデジタルで不毛な(爆)
ネット空間で、季節の彩りwを感じることができる貴重な場だったと思います。
これまで「D大相撲」をご愛顧いただきありがとうございました。

しかし3年ぶりに再び白鵬の「一人横綱」となることで
D大相撲のゲーム性は大きく損なわれます。
現状のルールだと「白鵬取らなきゃ勝てない」可能性が高く、
二人横綱だからこそ起こりえた「力士選択の楽しみ」や
「終盤戦の盛り上がり」も今後は期待できません。

なので、把瑠都が横綱になって(爆)
再び「二人横綱」となるまで
D大相撲を一時休止しようと思います。
(横綱の指名を不可にして、大関以下のみの指名で存続する手も
 なくはないですが・・・)

「ウルトラD大相撲」の方は、横綱が1人だろうが2人だろうがいなかろうが
ゲーム性に全く影響しないので、継続するつもりです。
(参加者がいればの話ですがw)


みなさんのご意見、ご要望、ご感想等お待ちしてます(´・ω・`)

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