■時事通信WEB 8/24
<見出し>ダルビッシュ、寂しい終幕
日本のエースとして期待された右腕は、4回4失点のキューバ戦の後は
2イニングだけの短い先発とこの日の登板のみ。準決勝の先発が有力視
されていたはずが、キューバ戦の不振もあってか起用されなかった。
「僕もそのつもりだったが、ぎりぎりまで分からなかったので」と複雑な表情。
「自ら回避を申し出たのでは」と聞かれると、「まったくありません」と
語気を強めた。
■時事通信WEB 8/23
<見出し>不振抜け出せなかった打線=選手起用に柔軟性欠く
4強入りしたライバルに全敗し、通算4勝5敗は、とてもメダルが狙える戦績
ではなかった
(略)
投手交代のタイミングは、大きな勝敗の分かれ目になった。1次リーグの韓国、
米国戦、3位決定戦の米国戦では、前のイニングから投手を続投させた結果、
決勝点を奪われた。大野投手コーチは「この1イニング、というところで投手が
頑張れなかった」とする一方で、「1イニングを任せられる投手がいなかった」
とも。本職の中継ぎをメンバーに入れるべきだったと悔やんだ。
当初の抑えの構想にこだわって起用を続けた岩瀬(中日)が3敗。
準決勝で2失策したG佐藤(西武)は3位決定戦でも先発起用され、
落球を繰り返した。短期決戦では、選手の好不調をしっかり見極め、
臨機応変に対応することが大きなポイント。ミスを巻き返してほしい
という信頼と温情は、完全に裏目に出た。
■朝日新聞WEB 8/23
<見出し>「頑張った」「力負け」 星野ジャパン、識者ら評価
漫画家やくみつるさんは「日本のレベルが低かった。韓国など骨のある
チームにはことごとく負けた。金メダルなど夢想に過ぎなかった」と厳しい。
「星野監督は情に流されたのか、使えない選手を排除しなかった。
十分な説明を聞きたい」
■毎日新聞WEB 8/23
<見出し><五輪野球>短期決戦、「情の采配」通じず 星野監督
1次リーグで2敗を喫した岩瀬を、準決勝でも八回から起用して打ち込まれ、
金メダルへの夢を断たれた。準決勝で2失策のG・G・佐藤を3位決定戦でも
先発で起用し、佐藤は再び大きな失策を犯した。
「(五輪で)勝つためには何でもやる」と公言していた星野監督だが、
采配のバックボーンは、やはり「情」だった。1年間のプロ野球の
ペナントレースなら、意気に感じた選手が立ち直るのを待つ余裕もある。
しかし、1試合の勝敗が大きく左右する五輪では、一つのミスが致命傷に
つながる。
短期決戦ではツキのない選手、波に乗れない選手も出る。
故障者も相次いだ。それを切り捨てることができなかった
「情の采配」の敗北だった。【田中義郎】
■サンスポWEB 8/24
<見出し>星野JAPAN「日本の野球に恥かかせた」
選手はモロさをさらけ出し、采配(さいはい)は疑問の連続。なぜ-。
指揮官が自らの言葉で4勝5敗に終わった北京の悪夢を振り返った。
(以下、星野自身の言葉)
終わったね。今までの人生でいろんなことがあった。悔しかったり、喜んだり、
怒ったり…。でも泣くに泣けないという心境が初めてわかった。61歳にして、
こんな経験をするとはね。
申し訳ない。お金を払って球場に足を運んでくれたファン、日本でテレビを
見てくれていたファン。何より子どもたちを失望させてしまった原因は、
すべてオレにある。全面協力してくれた球界の関係者にも頭を下げんと。
熱い思いをぶつけようと思っても、できなかった。世界で日本の野球に恥を
かかせてしまった。それがオレの最大の罪やと思っている。
なぜG・G・佐藤(西武)を選んだ? みんなはそう思うやろ。オレはずっと
若い選手の奮起を促してきた。そのなかで、アイツはペナントレースで
数字を出して応えてくれた。みんなには理解できないだろうが、
ものすごくうれしかった。
村田(横浜)もしかり。チームは最下位。モチベーションを維持できないなかで
30本塁打。こんなヤツを連れていかなくて、誰を呼ぶんやと思った。
でも結果的には…。
サブロー(ロッテ)や井端(中日)を選んでおけば、こんなことにはならなかった
かもしれん。最後まで悩んだ。どうしても、できんかった。あれだけ
「盲目的になるな」と自分自身に言い聞かせたのにね。オレという人間の
弱さがモロに出た大会やった。
仲良し内閣。負けたら、こう批判されるのは覚悟していた。
勝って「仲良しで何が悪い!!」と反論したかったけど、何も言い返せない。
それが勝負の世界やから…。
(略)
“敗者”のオレが今さら言うても、何の説得力もないことはわかっとる。
でもG.Gだって、村田だって、こんなモンやない。これから新たなステージで
日本の野球のすばらしさを見せてくれると信じている。
「お前が言うな」。そういう批判を承知しながら、声を大にして言いたい
***
時事通信が星野批判に参戦。
毎日新聞の星野批判はヒートアップ。
朝日新聞は中立→批判にシフトか。
読売新聞は星野擁護のスタンス。
サンスポは星野自身の言葉を長文記事で掲載。
書き出しは星野批判で、星野自身の情に訴える言葉で
星野擁護、という二段構え。
yahoo「みんなの感想」が星野批判で大炎上してます。
帰国後の記者会見で流れがどう変わるのか興味深いです。
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